2014年6月26日木曜日

気象庁より7月~9月の3か月予報発表

先日、6月21日~22日のウンカ類飛来予測をお伝えしましたが、鹿児島、熊本などで飛来が確認されています。 そろそろ今後の防除対策を考える時期ですので、防除所が出す情報に注目してください。 梅雨前線は当面九州の南海上にあり、少なくとも多飛来はなさそうですが、私が解析できなかった18日の鹿児島南部への飛来を考えると26日~27日も飛来してもおかしくはない状況です。 さて、ニュースなどでも報道されていますが、6月25日に気象庁から7月~9月の3か月予報が発表されました。 http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/000_1_10.html 前回の6月~8月の予報に比較して、北日本の低温の予報が平年並みに変更となっています。 解説文書にも記載がありますが、フィリピン付近の対流活動が夏場に活発となり、太平洋高気圧の張り出しが平年並みになる予想によるものです。 9月はエルニーニョ現象発生の影響が出始めると予想されていて、この通りなら早い秋の訪れとなるかもしれません。

2014年6月22日日曜日

ウンカより大雨警戒

ウンカの飛来予測を中心に見ていたら、それより大雨の方がはるかに危険な状態になってしまいました。 今日の夜以降は前線が南下し、大雨と共にウンカ飛来の気流も南下しそうです。 上空の偏西風の大きな蛇行は収まりましたが、今後も寒気の南下が度々あり、東日本、北日本の不安定な天気はしばらく続きそうです。

2014年6月20日金曜日

ウンカ類飛来予測

梅雨入り以来、エルニーニョ現象のはしりなのでしょうか、ほとんど梅雨前線は日本の南海上に張り付いていましたが、今晩20日夜以降九州地方で梅雨前線北上の傾向です。 850hpaの下層気流を見ると、中国南部方面から九州に向かう気流が確認されています。少なくとも21日~22日にかけて九州南部方面にウンカなど飛来性害虫飛来の可能性があります。 しかし21日、九州南部では雨の予報もありますので、広範囲で継続的な雨が降ると飛来しないこともあるかもしれません。 鹿児島県農業開発総合センターからの情報では6月18日から19日に鹿児島県南部でセジロウンカの飛来が確認されています。(この飛来については、私の分析では予測できませんでした…) これから本格的な梅雨のシーズンとなり、それに従って病害虫の発生リスクも高まってきます。病害虫防除所などの情報に注意しながら防除を徹底してください。 北日本では不安定な天気が続いており、いもち病の発生に注意が必要です。

2014年6月16日月曜日

農水省がエルニーニョ注意喚起

農水省が6月10日に異例のエルニーニョ発生見込みによる農作物の気象被害注意喚起情報を発表しました。

http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/saigai/140610.html

これには

気象庁(6月10日14時発表)によるとエルニーニョ現象が発生する可能性が高くなっており、気象庁によれば、エルニーニョ現象発生時の夏(6~8月)の天候の特徴として、
○平均気温は、北日本、東日本及び西日本で低い傾向
○降水量は、北日本太平洋側と西日本日本海側で多い傾向
○日照時間は、北日本西日本大平洋側及び沖縄・奄美では少ない傾向
があるとされています。

と記載されています。
これを見てアレ?と…

気象庁が6月10日に発表したのはエルニーニョ監視速報の5月分だけですので、6月~8月の季節予報は5月23日発表のものが最新です。

http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/pdf/pdf3/001.pdf

この中では平均気温が低いのも降水量が多いと予報されているのは北日本だけです。つまり誇大表示しています。

しかし季節予報にも解説がありますが、エルニーニョ発生年は全般に太平洋高気圧の北への張り出しが弱く、遅い傾向があります。梅雨明けの時期になってもいつまでも梅雨前線が張り付いて天気が安定しないのが特徴で、湿潤環境で発生しやすい病害、特に水稲のいもち病などには十分な注意が必要でしょう。

この1カ月ほど、上空では偏西風が異常に蛇行しており流れが止まってしまっています。一度気圧の尾根に入ると何日も晴れが続き暑くなりますが、谷に入ると毎日雨が降るという状態です。
現在尾根に入っている関東以西(北海道付近に停滞している寒気の影響を受けにわか雨は降りますが)も今週後半からは梅雨前線の北上を受け、梅雨らしい天気になってゆきそうです。

2014年6月7日土曜日

長崎県がウンカ類誘殺状況情報を26年に更新

長崎県病害虫防除所がホームページのウンカ類誘殺状況を26年に更新しました。今のところ飛来と見られる誘殺はわずかです。

http://www.jppn.ne.jp/nagasaki/pdf/chousakekka/2014unkakobutrapHPup.pdf

2014年6月5日木曜日

この夏の天気・ウンカの飛来など

あっという間に季節は進み、九州などを除いてほとんどの地域で田植えも終了しています。

そうしたところ、日本付近は5月下旬から気圧の尾根に入って好天が続き、各地で気温が上昇しました。特に西風が入って大雪山を越えた気流がフェーン現象を起こした北海道東部は、観測史上最高の気温を記録した箇所もありました。
ずっと好天が続いたということは、日本付近の気圧配置が動きにくい状態であったためで、これが悪天に変わると、これもしばらく続くことになります。
九州・中国・四国は連日日替わりでどこかで大雨に見舞われており、あす以降は東海、関東でも大雨に警戒が必要です。

気象庁の長期予報はじめ、各機関はこの夏の長期予報について、エルニーニョ現象の発生による「冷夏」を予想しています。
確かにエルニーニョ現象の発生はほぼ間違いないところまで来ていますが、エルニーニョが発生したからと言って即座に冷夏になるものでしょうか。

まず気象庁は8月までの長期予報では7~8月は確かに北日本で気温が低い可能性が高いとしています。しかしこういうエルニーニョ発生年の予報は、上空のジェット気流(偏西風)が日本付近に居座るため、非常に難しいものになります。
5月下旬から6月上旬のように、偏西風が蛇行してたまたま日本付近が気圧の尾根に入ると、太平洋高気圧の張り出しが弱くても猛暑になる可能性もあります。しかし全般的には太平洋高気圧の北への張り出しは弱くなり、北日本でははっきりしない天気が続く可能性が高いということです。

昨年九州地方はトビイロウンカの大発生により水稲が大きな被害を受けました。また現在は東海から近畿中国四国九州で、カメムシが大発生し、被害が懸念されています。秋田県では昨年大発生したイネミギワバエが今年も多発し、大きな被害が出ています。
昨年トビイロウンカについて、私は飛来の予測をし、的中させることができはしましたが、飛来数は非常に少ないものでした。またカメムシやイネミギワバエの発生に、昨年と今年の気象の共通点を見出すことはできません。

要は発生の元となる飛来や越冬虫の数に注意しながら、その後の増殖の成り行きを注意深く見極め、しかっりと防除することに他なりません。
ウンカの飛来予測を行っていきますが、それ以上に圃場を見ていただき、今年はどんな病害虫が多いのか把握することが大切です。